平野政吉美術館(旧秋田県立美術館)

平野政吉美術館(旧秋田県立美術館)

千秋公園内に位置し、現美術館とは広小路、中土橋を挟んで近接する、日本神殿型の屋根が特徴の建物である。美術館のシンボルである『秋田の行事』の展示に意が注がれ、藤田の指示により自然光を採光した礼拝堂のような空間が志向された。

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建設にあたっては県と美術品を所蔵する財団法人平野政吉美術館の協力によって建設され、総工費約2億円のうち、5,000万円が平野政吉個人の寄附によってまかなわれた。

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また館内は1階の美術ホールと、2・3階の上財団が所蔵する美術作品の展示室に大別され、入口も1階と2階にそれぞれ設けられていた。このため県民には一般に創作発表の貸し展示室として使用されていた1階美術ホールが秋田県立美術館、2階より上の常設展示室部分が平野政吉美術館と認識されていた。

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美術館の移転にあたっては、所蔵されている作品群と美術館建物は一体不可分の芸術性を持つものとして、移転に反対する市民運動があり、各種メディアに取り上げられたほか、秋田県議会でも議論された。

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なお、美術館移転後の現在の利用方法については未定であり、同じく千秋公園内にある秋田市立佐竹史料館の移転案があるものの、具体的な計画はまとまっていない。2015年(平成27年)9月に、建物を存続させる方針であり、改修を経て秋田市文化施設として活用する方針が示されたが、利活用にあたっては最大11億4,500万円の改修費が掛かる見込みなど、なおも先行きを懸念する声も聞かれとのこと。